美容の展示会に行くと多くのブースが「保湿は大事」と言っています。
保湿クリーム、保湿ゲル、美容液、化粧水・・・色んなアイテムがズラリと並んでいます。
これを見て私は思います。ああ、「またか」と。
とにかくどこの化粧品会社も、どこのブースも「保湿」。
容器のデザインこそ違えど、皆同じに見えて仕方ありません。
正直、どれもドングリの背比べ。
感触が良ければそれなりに売れます。
また、○○シリーズなどと言い、化粧水、美容液、クリームなどと、セットで使わせるパターンも多いですね。
若い時からのケアが大事。
今のうちから保湿すると年取ってから違うわよ。
もう歳も歳なのだから、クリームや乳液は使わないとダメ。
化粧水を使ってその上に乳液、そしてクリームでフタをする。
そんなことが当たり前のように、常識かのように言われています。
化粧品会社やその消費者だけなら分かるのですが、最近は医者まで介入しており複雑な現象になっています。
○○ドクタープロデュースの○○シリーズや、○○医師推奨などの言葉が目立ってきています。
化粧品の原価は大体3~5%。利益率もいいので気持ちも分かるのですが、消費者の肌のことを考えるとちょっと考えものです。
医者が絡んでいるからといって安心はできません。
上記のように、クリームや乳液などによる顔の保湿が常識のようになっています。そしてシリーズで使わせるものが多く、界面活性剤漬けになる人も多い。
しかし、こういった保湿は、普段化粧品を使わない人が実行すると、顔をベタベタのネチャネチャにし、感触が悪いものです。
肌断食や水洗顔を日頃から実践していて、いざ、化粧品の実験台になるとゲッ!気持ち悪い!てなるのと同じです。
だって健康な肌にわざわざ必要のないものを塗って、肌に備わっているバリア機能を破壊するのですから。すでに日頃から化粧品を使い込み、バリア機能が破壊されている場合は慣れてしまって肌が鈍感になっています。お気をつけ下さい。
肌断食や水洗顔を長くしていて、いきなり化粧品を使うと気持ち悪い。
クリームや乳液、化粧水などの化粧品は肌のバリア機能を壊します。
肌のバリア機能を壊すと、化粧品が肌によく浸透します。
しかし健康な肌は、肌のバリア機能が正常に働き、化粧品などの異物は通しません。
肌のバリア機能が壊れているということは、化粧品などが浸透する反面、肌自らのうるおいも出て行ってしまいます。
そこで、化粧品のベタベタVS肌自らの潤う力。
当然、勝負はもうついています。
だって、化粧品のベタベタは感触が悪いだけでなく、つけている間だけしっとりですもの。
断然、肌自身のうるおう力の勝ちです。
私たちの体内で作られる自家保湿因子(MNF)に比べれば、クリームなど足元にも及びません。
若い頃から念入りに保湿ケアをしている人ほど、肌は傷んでいます。人工の保湿はベタベタ。でも自然の保湿はサラサラ。どちらが心地よいでしょうか?
シミやシワを予防・改善しようと、クリームや美容液をせっせと使う人がおられます。
しかし、クリームや美容液を使ったからといってシミやシワが改善する訳ではありません。
まず、シミですが、シミは肌が傷んでいるところを守ろうと、そこにメラニンが集まっている状況。肌の傷みが解消すると徐々にメラニンが減っていきます。
シミが改善するときはゆっくりと、そして周りからぼやけていきます。肌に刺激物がなくなったからといってすぐになくなるのではなく、ちょっと時間差があります。
→詳しくはシミ改善記録を御覧ください。
シミと同様にシワも化粧品でどうにかすることはできません。
(そもそも化粧品は効果がないものとして作られます)
できたとしたら、クリームや乳液など毎日肌に摺りこんで、メイクのしやすい肌にし、その上からメイクをすれば、大分シワは目立たないことでしょう。
はい、見せかけの若さの出来上がりです。
でも、メイクもクリームも美容液も全部とってみたらどうでしょう。
普段化粧品を使わない人より干からびた皮膚が明るみになります。
化粧品を使っていた人がいきなり、肌断食に入ってみるとその肌が明るみになることがよくあるのです。
化粧品をやめたら実は老け顔だったということがよくあります。
私の体験談なのですが、23歳頃に額にすでにシワがあり、同僚や友達にも指摘されて傷ついていました。
なので毎日シワを前髪で隠す日々(T_T)。
しかし、この最近、自分の額を鏡でよ~く見てみるとあれれ?!額のシワが消えている?! いや!シワなんてちょっとやそっとじゃ消えないハズ。
今度はマイクロスコープでチェックしてみたのですが、かすかにシワの名残がある感じでした。
ちなみにこの時点の私は湯シャン・水洗顔・肌断食1年半。
ASVC35のコース2ヶ月たった時点です。
シワは消えないと言われていますが、意外と目立たなくなることもあるみたいです。
改善前の写真がなくて残念(あまりに悲惨で撮れなかった)ですが、かなり目立たなくなっています。
上記の写真の年齢は35歳。12歳も歳を取ったのに逆にシワが目立たなくなるなんてビックリです。
35歳の時点でもう1年半以上、クリームや美容液などの化粧品を使っていませんでした。周りからも、きれいになったねと言われ嬉しいです。
額のシワを振り返って思うのですが、眉毛を上げて大きく目を見開く癖があると額にシワのクセがつきやすいです。
眉間にシワもクセがつきやすいのでご注意下さい。
このようにしかめっ面や眉を上げるなどの表情はシワになりやすい。
かといって無表情は魅力がないので、できるだけ笑顔を心がけましょう。
クリームはダメ、美容液はダメ、化粧水もダメのダメダメ尽くし。
ではどうすればいいの?と言う声が聞こえてきます。
カンタンです。
美容液、化粧水、クリーム、全部やめてみて下さい。
あ、石けんや洗顔フォームも使わないように。
風呂上がりはちょっとかさついても、時間が経てば、適量の皮脂が出てきて、何ら違和感がないことに気付くことでしょう。
それでもどうしてもかさつくようであれば、ワセリンを薄くのばして下さい。
ワセリンは皮膚に影響のない外用剤です。
なお、ストレスが多い状況下であればビタミンCを2時間おきに取りましょう。
果物か野菜が望ましいですが、忙しい環境下ではビタミンCサプリもアリです。
ストレスによって血中に増えた活性酸素を除去し、肌のかさつきを防いでくれます。
ビタミンCは水溶性ビタミンなので取りすぎの心配がありません。
米のとぎ汁や米粉による洗顔でグルコシルセラミドの力を借りて、肌の保湿力を高めるのもよいでしょう。
最近よく、皮膚科にかかっている人から相談や質問を頂きます。
時に無理矢理な病名をつけて患者さんを不安にさせたり、強い薬やステロイドなど多くの薬を使うように指示される場合があります。
非接触療法を取り入れて実績を上げている皮膚科医さんもおられるのですが、実は手探り状態の皮膚科医さんもいらっしゃいます。
とりあえず薬を出しておこうというケースもよくあります。また化粧品会社と手を組んでいるお医者さまもおられる様子。
皮膚科に通っても一向に改善しない人が多いのも頷けます。
疑問に思ったら別の皮膚科の意見(セカンドオピニオン)も聞いてみると、何かの糸口が見るかるかもしれません。