湯シャンを成功させるには、ブラッシングと丁寧な湯シャンが必要です。
そしてイキナリ完全湯シャンにしないことも重要です。
湯シャンは、常在菌環境が整っていないうちは、頭皮の臭いやかゆみ、髪のベタつきで悩まされます。毎日シャンプーをしていたり、リンス・トリートメントなどのヘアケアを念入りにされていた人ほど湯シャン初期に頭皮の臭いやフケ、痒みなどに悩まされがちです。
界面活性剤などで常在菌環境が乱れていると皮脂がうまく分解されず、残って酸化して頭皮の臭いの原因となってしまいます。最近は、湯シャンしている方だけでなく、普通にシャンプーをされている方も頭皮が臭い傾向にあります。
しかし、いちど常在菌環境が整うと頭皮の臭いやかゆみ、髪のベタつきはなくなっていきます。
髪がしっとりとした感触になり、ツヤが出てきます。
また、湯シャンの場合、髪にシャンプーなどが残留しないので肌荒れの対策にも適しています。
私は、肌断食と湯シャンを併用してニキビや赤みが出にくくなりました。
また、髪にツヤが出てきました。
ただ、湯シャンは、髪にゴミがつきやすいのでブラッシングはマメにする必要があります。
湯シャンを始めたばかりの人は、頭皮の常在菌環境が整っていません。
なので、髪や頭皮の臭いやかゆみ、髪のベタつきの対策が必要です。
はじめのうちは完全湯シャンにこだわらず、自分に合うペースを見つけるとよいでしょう。
また、湯シャンにはコツもあります。
このページでは、私が湯シャンに至った経緯と快適な湯シャンのために工夫したこと、そして湯シャンを行った結果、実感した効果を写真付きで紹介します。
湯シャンを始める前は、頭皮がかさつき、フケもぐれの状態でした。
頭皮がかゆく、掻いたらさらにフケまみれに。
私はズボラなので、シャンプーを使ってもすすぎが雑で、頭皮もどんどん赤くなっていきました。
それだけでなく、以前はまっすぐだった髪もくせ毛になりました。
後から知ったのですが、後天的にくせ毛が出てくるのは、髪と頭皮がいたんだ証拠であり、薄毛の兆候でもあったのです。
その後、湯シャンを続けて行い、頭皮のかさつきやフケ、炎症などを改善していきました。
湯シャンには以下のメリットがあります。
・常在菌環境を整えることができる
・頭皮が回復しやすい環境をつくる
・皮脂の分泌が正常になる
・肌荒れの原因を1つつぶせる(シャンプーのすすぎ湯)
シャンプーやリンス・トリートメントが髪や頭皮によくないことは知っていたので、思い切って湯シャンをやってみました。
最初は湯だけで洗い流しても、ねっとりしたままだったので汚れが落ちていないのでは?と不安になりましたが、気にせず湯シャンを続けました。
今思えば、常在菌環境が整っていない頭皮で強行突破したものです。
もう少しゆっくり湯シャンに移行していけば、頭皮の臭いで苦戦しなかったと思います。
とはいえ、常在菌環境が整った現在では頭皮の臭いは消えており、快適な頭皮と素肌を保っています。
湯シャンを始めようとしている方は、最初のうちは常在菌環境が整っていないことがほとんどなのでゆっくりと湯シャンに移行することをおすすめします。
湯シャン初期の頃、髪が濡れているうちは頭皮が臭うと家族に指摘され、対策を考えていました。
う~む、乾いている時は臭わないけど、乾かすときと濡れている時が臭うようです。
ネットで検索すると「非接触皮膚化学」というページを発見!
このページを熟読すると、髪のベタつきはブラシにも関係していると判明。
湯シャン前には獣毛ブラシでしっかりとブラッシングしてある程度汚れを取っておくことが重要だと知りました。
左は、amazonでベストセラーの豚毛ブラシ。
右は、湯シャン愛好家にも人気の猪毛ブラシです。
髪が柔らかく少なめの方は豚毛ブラシを、髪がしっかりして多めの方は猪毛ブラシを選ぶとよいとのことです。
また、天然木だと湯洗いするとひび割れを起こすので、プラスチックの柄がよいとのこと。「ABS樹脂」と書かれたものを選ぶとよいとのことでした。
使い方は、洗髪前に、前から後ろに50回、後ろから前に 50回ブラシで髪をとかします(ボブ~ロングは100回ずつが望ましい)。
また、綿手袋で湯シャン時に髪をぬぐいます。
私は面倒くさがりなので、湯シャン初期頃だけハンカチでぬぐっていました。(現在、私は湯シャン5年以上ですが、ベタつきがないので、そのまま流しています。
ただし2度洗髪します。)
上記の方法によって、大分髪のベタつきがなくなりました。
頭皮の臭いは湯シャンを始めてから4ヶ月くらい経過後になくなったそうです。
その頃には頭皮のかゆみもひいていました。
ただ、髪にゴミがつきやすいので獣毛ブラシでのブラッシングが必要です。
※獣毛ブラシを探すのに奮闘した記録は、別ページに移しました。
※プラスチックのブラシに慣れている方は、プラスチックのブラシでもOKです。
獣毛ブラシ同様に、こまめに洗ってお使いくださいね!
ブラシでしっかりブラッシングした後は、いよいよ湯シャンです。
湯シャン歴7年以上・セミロングの筆者は以下のように湯シャンをおこなっています。
1.湯船に浸かる前に頭皮を揉むように湯シャン
2.湯船に10~20分くらい浸かる
3.風呂からあがる前にもう一度湯シャン
このように湯船に浸かるのをはさんで合計2回湯シャンをおこなうことで、臭いやフケを防いでおります。なお、湯シャン初期は、綿手袋や手ぬぐいを使い、髪を小束に分けて拭ってもよいでしょう。
くりかえしますが、毎日シャンプーを使っていた方、リンスやトリートメントもされていた方、朝晩シャンプーをされていた方は、すんなりと湯シャンに入るのは難しいです。
つまり、ほとんどの方が湯シャンに挫折しやすいということです。
また、頭皮の常在菌環境や皮脂腺が正常に戻るのにも時間がかかります。
フケやベタつき、臭いの嵐では不快感がありますし、きれいになろうと実践しているのに汚いようでは意味がありません。
このような方が湯シャンをおこなう場合は、徐々に湯シャンに移行することが、成功のコツです。
まずはシャンプー液を使うのを1日おきにし、それに慣れたら2日おきにするなど、段階的に取り入れましょう。ちなみにシャンプー液を使わない日は、ちゃんと湯シャンして下さいね。お湯で丁寧に洗いましょう。
湯シャン補助には米のとぎ汁か米粉がおすすめです。
小麦粉アレルギーでない人は小麦粉シャンプーもよいでしょう。
米のとぎ汁や米粉にはグルコシルセラミドが含まれており、肌や頭皮の水分が蒸発するのを防ぎます。頭皮の保湿に適しているので、美髪を目指す人にも適しています。
髪が長い人は湯船に浸かる前に通常の湯シャンをして、湯船で10分くらい温もった後、米のとぎ汁か米粉で洗髪するとサッパリします。
小麦粉シャンプーは小麦粉のグルテンが余分な皮脂や角栓を取り除いてくれるので、こちらも上記のように通常の湯シャンとともに洗髪するとサッパリします。
補助についての詳しいことは、湯シャンを始める方法をご覧頂ければ幸いです。
小麦粉シャンプーは産毛剃りにも使えて便利です。
自分に合う湯シャンペースを見つけるのもよいでしょう。
以前はなかった髪のツヤ
まっすぐストレートな髪に
湯シャンを続けていると、くせ毛やウェーブが段々落ち着いてきました。
そしてなんと!天使の輪!髪にツヤが戻ってきたのです。
髪のぱさつきも改善しました。
自然の皮脂のリンスでしっとりサラサラです。
湯シャン4ヶ月~半年を経過する頃には、頭皮の臭いもなくなりました(周囲の人や家族に確認済み)。→湯シャンの臭い対策ヘ
また、ただでさえ多い髪がさらに増えてしまいました。
湯シャン半年以上経過した頃には、1日の終りの洗髪で小さなダンゴになるくらい髪が抜けます。
生え変わるので問題ないのですが、髪が伸びるのが速く、美容室ですいてもらう回数が増えてしまいました。
放置しているとかなりのボリュームになります。
横に広がるふんわりヘアもいいのですが、顔に髪がかからないほうがいい(肌荒れしやすい方の場合)ので、つい、まとめてしまいます。
※生まれつき天然パーマの人は湯シャンにしても直毛にはなりません。
ただ、髪がしっかりしてきたり、つやが出てきてきれいなウェーブになるようです(母親の例)。
頭皮に髪が密集
湯シャンをしていて気づいたのですが、1本の髪の毛の太さが均等に近くなりました。
くせ毛だった頃は1本の髪の毛の太さが太いところとそうでないところと太さがマチマチでべコボコした感じが目立ちました。
このような毛は連球毛などと言われ、くせ毛の元となるようです。
今は太さがほぼ均等になり、直毛。
子どもの頃、直毛だった人は、頭皮を傷めるもの(シャンプーやリンスなどのヘアケア製品)を避けることを長期に実践していると、直毛に戻る場合があるようです。
ただし、すでに髪の傷んでいる部分は戻りません。切って新しい髪を生やすとよいでしょう。
↓
髪が多くてくせ毛だった以前の私。朝のセットも一苦労でした。
(まぁ、乾かしたり、寝る前にブラシでとかしたりすることもしなかったから、当然なのですが)
しかし湯シャンに切り替えて半年以上経過した頃から髪が素直なので、寝グセがなおしやすく、セットしやすいです。手櫛でも十分間に合いますが、天然木コームでといたり、獣毛ブラシをかければ、さらにきれいになります。
朝の忙しい時間、髪のセットが短時間で済み、助かります。
経済的で、しかも美しい髪に。湯シャンは最初こそ大変ですが、慣れると嬉しいこといっぱい。
髪がきれいになったので、ショートだった髪型をセミロングにして、おしゃれを楽しもうと思ったのですが、湯シャンが大変なので、またショートに戻しました。
やはり筆者はズボラなようです。
湯シャンをやってみると、髪がしなやかになったり、ツヤが出たり、寝ぐせがつきにくくなったり、ボリュームが出たり、いろいろといいことがありました。
しかし男性で脂性がひどい方や髪がかなり傷んでいる方など、湯シャンにすんなり慣れないケースがほとんどですので、イキナリでなくゆっくりと移行していくことをおすすめします。
湯シャンをしたいけど慣れない、難しいという方は「湯シャンを快適に行う方法」と「湯シャン導入に便利なもの」を読んでみて下さい。
また、完全湯シャンにこだわらず、自分に適したペースにすることも大切です。
自分の肌や頭皮、髪に合うペースが見つかるといいですね!