湯シャンだけでは薄毛は改善できない

湯シャンで薄毛は改善できる?

湯シャンだけで薄毛の改善は難しい

難しい

結論から言うと、湯シャンだけで薄毛を改善するのは難しいです。

しかしホルモン関係などその他の薄毛の原因を解消すると、薄毛を改善できる確率はグンと上がります。

薄毛の原因は複数ありますが、その中でも最も大きな原因は、頭皮へのダメージです。
頭皮にダメージを与えるものはシャンプーやリンス、トリートメント等のヘアケア剤。

湯シャンは、これら頭皮にダメージを与えるものをやめるのですから、薄毛の原因をひとつ減らすことになります。

また頭皮の回復は薄毛の改善には必須なので基礎ができるということになります。



いきなり湯シャンは失敗の元

フケまみれ

ただ、気を付けたいのは、これまで毎日のシャンプーをしていた頭皮は皮脂の正常な分泌機能や常在菌環境が乱れており、簡単には湯シャンに入れないことです。

頭皮の環境が悪いままで湯シャンに入ると、べたつきやフケで高い確率で失敗します。
これでは薄毛を改善するどころか挫折です。

そこでまずシャンプーを薄めて使うことから始めましょう。
できれば頭皮用シャンプーがオススメです。
慣れてきたらシャンプー液の量と頻度を徐々に減らし、湯シャンの日を増やしていきましょう。

薄めシャンプー→湯シャン→薄めシャンプー→湯シャンなど。

私の母(70歳以上)は、薄めシャンプーを週1~2回にして、他の日を湯シャンにして1年くらいで髪や頭皮に変化がありました。3年くらい経ったときにはもう薄毛ではないことがハッキリと分かりました。


完全湯シャンよりも米ぬか洗髪の方が安定することも

米のとぎ汁

薄めシャンプーに慣れてきたら米ぬか洗髪に替えてみましょう。
米ぬか洗髪は米のとぎ汁を使います。

米のとぎ汁の作り方は以下の通り。
1回目で不純物を取り除き、2回目のとぎ汁を使います。

1.1回目は米をサッと洗って水を捨てます
2.米をしっかりかきまぜます
3.少量の水を入れて米をとぎます
4.3の水をペットボトルなどにとります。

私は湯船に浸かる前に通常の湯シャンをして、湯船に10分浸かった後に米のとぎ汁洗髪をしています。

米のとぎ汁洗髪は、肌や頭皮に負担を与えないどころか、やさしく余分な皮脂や汚れを取り除き、保湿までしてくれます。
米のとぎ汁が手に入らないときは米粉がおすすめ。スーパーで手に入ります。


頭皮が改善してきたら

3~6ヶ月くらい経つと頭皮の機能や常在菌環境が回復してきます。

頭皮が回復すると弱い毛や古い毛が抜けていきます。
これは太い元気な毛を生やすための準備段階です。

気にせず、引き続き湯シャンやコメヌカ洗髪で頭皮にダメージを与えないようにします。


体の中からも育毛環境を整える

かぼちゃのそぼろ煮

薄毛を改善するには、体質的要因やホルモンバランスを整えることも必要です。

そこで、おすすめな食べ物がかぼちゃです。
かぼちゃには頭皮の健康を保つ栄養素が豊富に含まれています。

・皮脂の分泌を調整してくれるビタミンB群
・頭皮や皮膚を健康に保つビタミンA
・血流をよくするビタミンE
・ビタミンEによるホルモン分泌の調整
・抗酸化作用のカロテンとビタミンC

1日4~5切れを少しずつ分けてとるとよいでしょう。

女性の薄毛の場合、上記の湯シャンやコメヌカ洗髪とかぼちゃで改善することもあります。
ただし、十分な睡眠時間と必要な栄養分が足りていることが前提です。
また、毛染めは月に1回まででワセリンかホホバオイルで頭皮を保護して行う必要があります。



男性型脱毛症(AGA)の原因

男性型脱毛症(AGA)は、ひたいがM字型になるM字型脱毛症やひたいの後退、頭頂部がハゲるO字型脱毛症が代表的です。

男性型脱毛症の場合は、ホルモンに起因した体質も大きな原因なので、湯シャンと上記のケアだけでは改善しないことが多い
(とはいえ、頭皮の回復は必須ですし、体の中を整える必要もあります)

また、薄毛の進行度によっては、改善しても以前よりは薄毛がマシになった程度の場合もあります

男性型脱毛症は5α-リダクターゼという酵素が男性ホルモンと結びついてより強力な男性ホルモン(DHT)を生成し、それが毛母細胞を攻撃し、毛を生えにくくすることが原因です。
男性ホルモン(DHT)の生成をブロックできたら男性型脱毛症の大きな原因を解消することになります。

男性の薄毛は改善が難しいのですが、宇津木先生は湯シャンで髪が増えたとの報告をされています。


食べ物でホルモン対策

納豆

薬を使わずに自然に男性型脱毛症を改善したい場合は、食べ物や生活習慣などで体の中からケアをするとよいでしょう。

かぼちゃの種には、その5α-リダクターゼの活性をブロックし、毛母細胞を攻撃するDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を妨げる成分(植物ステロールやリグナン類)が含まれています
また、髪に必要な亜鉛やマグネシウム、タンパク質なども豊富です。

かぼちゃの種は1日10粒程度食べるとよいでしょう。

ただし、かぼちゃの種は成分の性質上、アトピーやアレルギー、頭皮に炎症がある場合は、避けた方がよいでしょう。
この場合は納豆がおすすめです。納豆も大豆イソフラボンが豊富で、5α-リダクターゼ対策に適していますし、ビタミンB群が皮脂の調整に適しているので、頭皮がベタつく男性型脱毛症の方でもカンタンに取り入れられます。その他、5α-リダクターゼ対策に適した食べ物は、ノコギリヤシなどがあります。

ただ、上記に関しては理論的なことですし、薬のような強い効果はなく即効性は期待できません。
また、筆者が女性な上に、周りに男性型脱毛症がいないので、実践結果は現在のところ計測できておりません


即効性を求める男性型脱毛症の方は

錠剤

なお、薬に抵抗がなく、即効性を求める方はプロペシアやザガーロなどの内服薬も1つの方法かと思います。

1ヶ月当たり6,000~10,000円くらいの費用がかかります。

薄毛の内服薬の内容についてはあまり詳しくないので、お近くのAGAクリニックにお問い合わせ下さい。
ネット上でも効果があったという声が多く、AGAクリニックで検索をかけると評判のいいクリニックが出てきます。

もちろん効果がなかったという声もあるのですが、おそらく生活習慣が改善できていないか頭皮の回復ができていないパターンだと思います。

また、いくら万能なお薬でも、薄毛の程度によっては思うほど改善しないこともあります。


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